横浜DeNAベイスターズ日本一への道 付け入るスキはあるのか
ベイスターズ歓喜の瞬間から一呼吸を置いてこのブログを書いている。
冷静に考えてみると、ソフトバンクホークスは強い。めちゃくちゃ強いとは思う。
CSの戦いを見ているとわかる。
CSファイナル、1,2戦を落として3戦目。ここを取ったら一気に楽天が勢いづく中で、相手のエース則本を攻略して勝利。次の試合でも相手先発の岸を攻略しての勝利。これで楽天は勢いを完全に失った。
ソフトバンクホークスの強さは「相手のエースを攻略すること」だと思っている。エースピッチャーはチームにとって勝ちを計算できるピッチャー。それを攻略することで一気に流れを引き寄せることができる。各チームのエースのソフトバンクとの対戦成績を見れば一目瞭然だ。
菊池雄星(西武) 0勝4敗 防御率7.97
則本昂大(楽天) 3勝3敗 防御率1.74
岸孝之(楽天) 2勝4敗 防御率3.14
金子千尋(オリ) 2勝3敗 防御率3.18
涌井秀章(ロッテ)1勝3敗 防御率1.62
有原航平(日ハム)1勝2敗 防御率5.57
なんと各球団のエース級ピッチャーでソフトバンクに勝ち越しているのが誰もいない。防御率1点台の則本、涌井ですら勝ちをつけていない。これは「エースが好投しているにも関わらず援護できずに敗戦」という、非常に精神的にもダメージが大きい結果であると思うのだ。
相手のエースをしっかり攻略する、ソフトバンクもいいピッチャーをぶつけて投手戦に持ち込んで勝ち越しを許さないというのがこのデータからもわかる。
さて、ここで思うことが。
横浜のエースって誰だ?
そう。今年のベイスターズは「エースと呼べるピッチャーが不在のチーム」。規定に達したピッチャーは井納、今永の2人だがエースという感じではない。先発の駒は揃っていても、絶対的なエースがいるわけではない。
例えば日本シリーズ進出チームが巨人なら、ソフトバンクは菅野を徹底的に分析して攻略しにかかるだろう。阪神が相手の場合はメッセンジャーと秋山、広島の場合は薮田と野村・・相手の柱になる先発ピッチャーを攻略し、士気を下げにかかるだろう。
ただ、ベイスターズの場合はそれは通用しない。CSはどちらのステージも初戦を落とした後の逆転。つまり、誰か1人のピッチャーが落としたところで精神的なダメージが大きくない、エースに依存しない体質になっているチームということになる。なので、シリーズの流れを相手に渡しにくいといえそうだ。
となると、初戦を落としても悲観する必要はなさそうだし、気楽に戦えるように思う。
どうせ3位からの進出だ。選手はプレッシャーを感じず、普段通りのプレイができれば、「勝って当然」のプレッシャーがかかっているであろうソフトバンクに勝ててしまうかもしれない。
奇跡は本当に起こるのか、この目で確かめようと思っている。
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