菊花賞はまともに考えても当たらないので裏読みで解く

自転車競技においては「誰かの後ろにつく」ことで、追走が楽になる。風圧が軽減されるため走りやすくなり、実際ロードレースにおいては集団でエースを勝たせるためにチームメイトが代わる代わる先導役を務める。この場合、チームとしての勝利は「エースの勝利」なので、あとの選手の着順はそれほど関係がない。

では、同じ自転車競技で競輪はどうだろうか。競輪においては「ライン」という概念がある。同郷、師弟関係などで選手同士が前後について走るのだが、この場合後ろの選手のメリットはわかる。追走が楽になるから。しかし、競輪は団体競技ではなく個人競技であり、そうなると前を走る選手にも風よけとなる負担と引き換えにメリットがないといけないということにもなるだろう。そこで、後ろを走る選手は後方からの追い上げを自分がブロックする役割を果たす。自転車を寄せていきスムーズに走らせないようにすることで、前の選手が追いつかれるのを防ぐわけだ(実際は後ろのほうが少しメリットがあるようにも思うが・・)。

なぜこんなことを書いたかというと、今回の菊花賞は普通に考えても取れなさそうだから。どう考えても距離が長いアルアイン、上がり馬とはいえルーラーシップ産駒で勝ちきれない気がするキセキ、G1で勝ち切るイメージがわかないミッキースワロー、と3頭の人気馬はみんなウイークポイントがあって信頼できない。かといって週明けの段階で本命予定のポポカテペトルが調教遅れて外枠に配されこれではちょっと・・人気薄の馬にもこれだというストロングポイントがある馬がいない。

そこで冒頭の話に戻る。競馬における「ラビット」は欧州では広く使われているが、その多くは「ペースメーカー」という言葉がピッタリの、主力馬が走りやすいペースを演出するためのもの。なので、早いペースを演出して末脚にかける僚馬におあつらえ向きの展開にすることが使命なのだ・・・と思ってた。

だが、ラビットの役割はそれだけではない。「主力馬よりも後方にいる僚馬」にも、できることはあるはずなのだ。

そう考えたときに、ひとつの答えが導き出された。

 

(サブカルのほうが上位なのでうちのランキング順位は見つけやすいかもしれないです)

血統は申し分ない。菊花賞馬を複数排出した配合で血統も申し分ない。オッズについては前々日売りでやけに単複の馬券が売れていたがだいぶ戻してきて妙味もまだある(基準に比べるとだいぶ辛いが当日に戻すと思う)。指数も足りているはず。問題はG1実績がほとんどないジョッキーだが、「若手騎手のクラシック初制覇は菊花賞が多い」ことからあえて目を瞑ろうと思う。

そしてなにより、僚馬(例の場所に記載)の存在が大きい。おそらく内をきっちりと締めて、追撃を封じてくれるのではないだろうか。ペースはアダムバローズが作ると思われるが、道悪ということもありそこまでは早くはならないはずで、また切れ味も要求されないだろう。前総崩れの展開は考えにくく、この馬が4コーナーでアダムバローズを捉えて押し切ることを期待する。

単複が本線で相手はトリコロールブルー、キセキ、サトノクロニクル。そして、親子丼の可能性も考えて先程書いた◎の同馬主馬も押さえておきたい。ジョッキーの性格上、「自分も生きるタイプの競馬」をするはずで、展開が外れて前が全滅になったときにスルスルと抜け出す可能性もある。なので複勝を少しだけ持っておく。

混戦模様で人気馬を外しているため馬連でも高配当が期待できそうだ。

競馬

Posted by タケモト