9/18 九州コミティアレポート 郷に入れば郷に従えと言いますが…
九州コミティアには早くから参戦を決めていた。観光のついでではなく、ちゃんと同人誌をしっかりと頒布できるという自信を持って参加を決めた。ちなみにコミックシティは九州コミティアの前日にたまたまあったので申込んだだけである。
参加を決めた理由はいくつかあるが
・地方コミティアの初回はなんだかんだで人がたくさん来ることが多い
・2月に行われたプレイベントが大盛況
・九州ではじめての「オリジナル同人誌即売会」であり、今後を占う意味でも興味深い
ことなど。つまり、十分な裏付けがあっての参戦だった。
開始とともに、多くの人が詰めかけて会場内は押すな押すなの状態に。前日のコミックシティが台風の影響で集客に苦戦したことを考えると、一夜明けて好天に恵まれ、幸先のいいスタートを切ったように思えた。
しかし、場内は混雑しているのに、どうにも手に取ってもらえない。立ち読みしてすらもらえずにスルーされてしまう。実は今回、非常に大きな失敗をしてしまったことに終了後に気がついた。
8月のコスホリック以降、既刊作品の値札、お品書きの掲示をやめた。値段は直接聞いてもらうようにしたのだが、コミケではこれが上手くハマって「いくらですか?」と聞いてもらうところから買ってもらうといういい流れが出来ていた。東京のコミティアでも一定の成果があったことから、福岡でもこのシステムを踏襲した。
しかしこれがいけなかった。後からハッシュタグやレポートを読むと、九州コミティアの参加者の方は(一般サークル問わず)、なかなか緊張してサークルに話しかけられないというレポートが多数あった。おそらくこれは初開催であること、普段行かないイベントにはじめて行くことで妙な緊張感を参加者同士が持ってしまったことが挙げられる。
となると、お品書きを置かない作戦は完全に裏目だ。緊張していて話しかけられない参加者がとっかかりにするのがお品書きで、「すみませんこれください」を勇気を出して言うのだろう。ところが、お品書きがない場合は(これいくらだろう、話しかけるのもなんかあれだし、後にしよう)と避けられ、結局そのまま戻ってこない。つまるところ、完全に作戦ミスなのだ。なにかおかしいとは薄々気が付きながらも、最終的に理由がわかったのは終了30分前のこと。
非常にもったいないことをしてしまった。
今回の反省は非常に大きい。お品書きの問題はうまく対応をしなくてはならないので、次のイベント以降色々と新しいことを試すつもりでいる。
そして、もう一つ、今回の結果が芳しくなかった理由は・・(←ここに書いておきました)
これも上手く対策をしなくてはならないと思っているが、迎合するつもりはない。九州の事情に合わせると東京に戻ったときに困るのは自分だからだ。ただ、地方遠征時の心得として、上手い対策を考えて次回に活かしたい。
反省ばかりを書いてきたが、イベントとしては多くの来場者に恵まれ、成功だったのではないかと思う。あとは大半がイラストになっているジャンルで、もっと多彩なものが出てくればさらにイベントとしての奥も深くなると思っている。前回も書いたが、九州は「評論同人誌の鉱脈が掘られる前の状態」だと思うので、今後もうまく遠征をしながら、評論同人誌に馴染みの層を作っていきたいと考えている。