同人活動トラブル事件簿第1回 搬入数の読み間違い

同人活動をしていく上でのトラブルや失敗談、体験などを書いていく新連載。初回は、コミケに久々の参加となったCROSSNEXTの初陣での出来事です。

CROSSNEXTとしてのサークル参加、最初は2013年8月に行われたコミケだった。

評論ジャンルでの参加は初めてではなかったのだが、同人活動を約10年ぶりに再開してのものだけに、勝手がわかっているとは正直言えなかったのだ。前年からコミケに一般参加はしていたものの、評論ジャンルに関してはどこまで出来るのか正直手応えはなかったのだ。

この年は「AV業界の基礎知識」をサークルカットに書き、新刊もその本になっていた。それこそWORDで打ち出した紙をホチキスで綴じただけのコピー本、表紙もプリンター出力のモノクロであった。

さて、当日に向けてどのくらいの数を刷っていけばいいのか。全く勝手がわからなかったが、評論ジャンルはそこまで売れるイメージを持てなかったのも事実であるし、12時頃までは全く動かないだろうとも思っていた。なので、30部を自宅プリンターで印刷し持参した。

コミケ当日。この年のコミケはとにかく暑かった。いわゆる「コミケ雲」が出たコミケといえば覚えている人も多かろう。

暑さ故か、当日のことはよく覚えていない。しかし、はっきりと覚えていることは、私の持参した30部の同人誌は、13時には机の上には1冊の見本を残しもうなかった。その後もひたすらやってくる人に、完売を謝罪し続ける。残念がってスペースを去っていく人の数はかなり多かったと思う。なんというもったいないことをしてしまった。

事前の予想通り、12時過ぎにスペースに来る人が多かったのは確かだが、大きな読み間違いはそもそもの母集団。うちのサークルに注目をしていた人の数が予想よりも遥かに多かったのだ。そこに30部持ち込みではひとたまりもない。おそらく50部持ち込んでも楽勝で完売しただろうし、100部でも完売したかもしれない。

私は正直驚いていた。こんなに売れるものなのか、と。当時はツイッターによる告知などもあまりしなかったため、サークルカットだけが頼りだったはずなのだが…。評論同人誌の中でもAV業界を扱っているものがそれほどなかったためか、サークルカットが大きな反響となったようだ。

これ以降、コミケにサークルとして初参加をする人(特に評論ジャンル)には、気持ち多めに持っていくようにとアドバイスすることが多くなっている。

ともかく私は驚きとともに自信を深めた。帰り際に次回申込書を購入し、冬にも出すことを誓った。このときに感じた「自分の考えているより多く刷るべき」という反省点は、このあと強烈なしっぺ返しを食らわせてくることになるのだが・・それについては次回に触れることにする。

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